東京閑〜とん☆ちん☆かん〜日記

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基本設計/3回めの打ち合わせ

…ショック。としか言い様がない。
今回提示された案は、私たちの「やっぱりテラスが欲しい」という希望を
容れたものだった。今回もスタディを重ね、その中で最良と思われる
提案をしてきてくれた事は、図面を見、話を聞いてすぐにわかった。
にもかかわらず、前回の、テラスのないプランの方がずっといい。

前回までのプランは、スケルトンの階段部分が一直線の折り返し、折り返しで
まとまっていて吹き抜けの下から見上げた時も美しいし、
天窓から下に光を落とす事ができるようになっていた。
動線も素直。階段下のデッドスペースも最小限におさえられている。
デザインと機能の両立。私たちが最もこだわった部分だ。
最初に模型を見せられた時、一目でそのシンプルな美しさに魅了された。

ところが、テラスをつけ2階の床形状が変わったために
中2階(ロフト)から2階に上がる階段の位置も変更になり、
吹き抜けではなくなってしまった。一回ロフトの上を歩いてから
床に置かれた階段をあがるため、ロフトの床面積も食われてしまう。
テラスは干し物が広げられる程度で狭くてもいいと伝えていたのだが
物干のためだけのテラスなら作りたくない、というのがT氏のこだわりのようで
ちいさな椅子とテーブルくらいは置ける奥行きをもたせ和み空間、
リビングの続きとしての機能を付加したいという事だった。
う〜ん、実際になくなってみると、自分がいかにあの階段の形状に
惹かれていたか、身にしみてわかるなあ。
あの階段を無くしてまでテラスを広くしなくてもいいんだけど…

もともと、T氏のおすすめはテラスなしという方向性だった。
立地自体は日当たりがよいので、ただでさえ狭い室内空間を削って
テラスを設けなくても、工夫をすれば室内で干し物もできるだろうと
言って下さっていた。でも…
ゴリ押ししたつもりはないが、私たちの要望がデザインに影響を
与えてしまったという事実は否めない。

私たち自身の仕事でもよくある事だ。
最初にプレゼンした案が一番いいという手応えがあるのに、
クライアントの細かい要望を部分部分で反映していったがために
最初の良さが損なわれてしまい苦い思いをすることがある。
それでも、最終的にはクライアントに喜んでもらえなければ意味がないと
思い、そこからできるだけ良い結果を導き出そうと作業を進めるのだが、
胸中は複雑だ。自分が、まさに逆の立場で同じ思いをT氏にさせているのかと
思うとつらい。だけどやっぱりどうしてもテラスは欲しい。
ああ、どうしたら…。せっかく頑張ってもらったのに、
すぐに色好い返事ができない自分がもどかしい。

デザインと機能のこだわりをとるか、小市民的布団干しの幸せを取るか。

ネコたちはどう思うかなあ。実はやつらが一番気持ちのいいあり方を
知っているんじゃないかしらん。のんきな寝顔に、聞いてみたい気がする。
私はもう考え過ぎて、良く分からなくなってしまった。はあ。
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by majalis_k | 2005-07-21 03:22 | 引っ越すまでのこと。