いろいろ道具をそろえると、1回でも多く使わないと損、と
考える人がいる。うちのオットだ。
高速もガソリン代も、同じ料金ならひとりだけ乗って出かけるのは
もったいない、と考える人がいる。うちのオットだ。
…一理あるけど、出かけた先での出費、宿泊代や食事代はダブルになるわけで。
一見節約のようでいて、あまり家計に優しいとは言えないかも。
そんな理由で毎回のようにつき合わされるのも楽じゃないし。
休みになる毎に出かけてたら、掃除も洗濯も繕い物もアイロン掛けも
鉢植えの手入れも買い物も一体いつすりゃいいの?って感じ。
かといって、不機嫌顔で家にいられても困るし。
という成り行きで、本栖湖のキャンプ場に1泊することになった。
富士五湖なんて近い近い、と思って
のんびり買い物をしてから出発したら、中央道は大渋滞。甘かった。
ようやくキャンプ場についたのは、少し陽も傾きかけた頃。
河口湖、山中湖に来たことはあるが、本栖湖に来るのは
実は初めてだったりする。ガイドブックで調べた限り、
基本料金は周辺相場並だけど、タープとテントで
別料金取られるとは知らなかった…。
その名の通り、まさに水際で気持ちの良い場所だけど、設備は古い。
でも天気が良ければ目の前に富士山が見えるのだろう。
湖水は澄んでいて結構きれい。ウィンドサーフィンやカヤックを
楽しむ人がたくさん集まってくるのもうなずける。
夏休み最後の週末のためか、子供連れのグループは少なく、ひっそりと静かだ。
まずはタープをたてるのに一苦労。モンベルのヘキサゴンは
2人で使うには大きすぎるのだ。カタログで見ただけで買ってしまったのだが、
初めて広げた時には、あまりのでかさに二人で笑ろた。
前回あーでもないこーでもないとケンカになったので、
購入した店に電話して正しい手順を確認してきたのだが(^.^;
風が強くてあおられてしまい、なかなかまっすぐ立てられない。結局、今回も
電線に引っかかったゲイラカイトのような格好になってしまった。はは。
まあとりあえず雨風しのげればよし、ということにして。脇にテントを張り、
炭を起こしながらビールでひと休み。。。ふた休み。。。
うーん、ようやく湖畔の優雅な休日、か?
余裕をかましていられたのもつかの間。辺りが薄暗くなってきても、
一向に木炭に火が移らない。バーナーで燃やしても、着火剤をつけても、全然ダメ。
もっとスマートにいきたいのに、どうしてこうバタバタになってしまうんだろう。
まあ、時間はたっぷりある。バーナーでお湯を沸かしてカップ麺、という手もあるが
火がないキャンプはなんだかさびしい。なによりキャンプに来ておいて
火が熾せないなんて、決定的にダメなことのような気がする。。。と
意地になって奮闘すること1時間あまり。ちらちら炭が赤くなってきた頃には
空腹で倒れそうになっていた。以下、黙々と焼いては食う、を2人して猛然と
繰り返す。文明人のお遊びのはずが、原始人のサバイバルになってしまったもよう。
いつも本を持ってくるんだけど、ちゃんと読めたためしがないのよねー。
遊びにももっと大人の余裕を持って楽しみたいものだ。