昨年初夏、入山禁止のため登れなかった
至仏山に再チャレンジ。
秋の紅葉シーズン真っ盛りの週末
おまけにこれ以上望めないほどの秋晴れ、とあって
相当の混雑を覚悟していましたが、
寝坊してちょっと出発が遅れたせいもあってか
沼田ICから戸倉までの道行きも渋滞なし。
戸倉の駐車場にも待つことなく すんなり
車を入れることができました
都内の自宅を出発したのが午前4時
戸倉到着は午前7時30分 およそ1時間に1本の
鳩待峠行きバスにどうにか間に合いそうです
(ここから先はマイカー規制のため、一般車両は入れません)
駐車料金は1000円/日、バスや乗り合いタクシーは
片道900円/一人。。。 自然環境保護のため
ちょっと痛い出費ですが 仕方ありませんね
戸倉周辺はまだ木々も緑を保っていて
ありゃ ちょっと早すぎたかな?と思いましたが
バスが鳩待峠に向け 高度を稼ぐにつれ
道の両側の木々が色づいていきます
黄金色の葉を透かし 漏れる光も黄金色
夏はうっそうとしていた森の中が
明るい光で満ち満ちています 尾瀬〜戸倉にかけては
黄色に色づく樹々が多いようですね
至仏山山頂に向け 鳩待峠を出発
道はよく整備された木道がほとんどで
傾斜のキツい箇所も比較的少なく
まわりの景色を楽しむ余裕も十分
幼児〜小学生くらいのお子さん連れの
ハイカーも多く見かけます
天気にも恵まれ。。。なのにカメラを忘れた自分 orz
ただ 道の両側にはあまり背の高い樹が生えておらず
紅葉の森の中を歩く、という感じではないです
至仏山は蛇紋岩という 固くてつるつるした岩で出来ているので
植物が生えにくく 高度の割には森林限界が低いのだそうです
でもそのかわり、というか そのおかげで
まわりの山並みや尾瀬の湿原がよく見渡せるので
天気さえ良ければ 歩いている間中 パノラミックな景色が楽しめます
赤銅色の雲が湧き立つような紅葉を眼下に見下ろし
山々の稜線をそっくり真似たかのような雲の峰々が
幾重にも重なるむこうに 富士山の頭ものぞいて見えました
風がない日の稜線歩きって楽しい♪
山頂到着は午前11時 予定していたコースタイム(3h)通り
山頂は岩がちであまり広くはないです
昨年の雨飾山なみの混雑を予想していたのですが
それほどでもなく 記念撮影こそちょっと順番待ちしましたが
ゆっくりと昼食をとったあと 小春日和の日差しを浴びて
ちょっとお昼寝。。。あまりに気持ちよくて
危うく本格的に寝てしまうところでした
下りは山の鼻に向け出発
こちらのほうが傾斜がきつく 蛇紋岩がおそろしく滑りやすいので
高所恐怖症の私は緊張しっぱなしで疲れました
高所恐怖症、とは実は落下恐怖症なんですね
高さそのものより 「落ちる」危険性の高さ、が怖いのです
(だって 柵や壁で囲われていれば高いところでも平気だし)
たとえ地面に足がついていても 落ちる、滑るが恐ろしく
一緒に歩いていたオットが呆れるくらいのへっぴり腰に。。。
天気がいいから、濡れてないから、と
高をくくっていたのですが 人の通り道は水の通り道
わき水で結構ぬかっているところもあり 濡れた靴裏で
岩に足をのせると。。。ツルリ ときます
そんなわけで下りはコースタイムを少々オーバー
2時間20分の予定を3時間近くかけて
ゆっくり慎重に下りてきました
這々の体で尾瀬ケ原に近づき 再び森林地帯に入ると
あたりに漂う濃〜いケモノ臭。。。熊とかすっごくいそうな感じが(汗)
もっとも こちらがおじゃましてる側なので
すたこらさっさと通り過ぎます
人が怪我したり、の被害も出ているから 仕方ないのでしょうが
今年もテレビで 熊が射殺されたニュースを多く目にするので
ちょっと心が痛みます
山の鼻から鳩待峠に戻る道は それはもう
ニヤニヤしてしまいそうなくらい キラッキラに色づいた
紅葉の中を歩く散歩道 日光や上高地のように色とりどり、って
感じではないですが 文字通り輝くばかりの黄金色
傾斜も緩いし 木道もこちらのほうがよく整備されているので
紅葉そのものを楽しみたい向きには こちらがおすすめかも
足下には 夏に目を楽しませてくれた水芭蕉が
ぐったりと萎れていて めぐる季節といのちの営みを感じさせます
鳩待峠に戻ったのは午後3時半
4時半頃にはバスが終わってしまうので要注意なのです
楽しかったけど もう足がくたくた
立ち寄り湯で 疲れをほぐしついでにストレッチ
使った筋肉を できるだけ早く よーくのばしておくと
乳酸がたまらず 翌日ほとんど筋肉痛になりません
。。。なんて ジムのトレーナーの受け売りですが
ホントによく効くんです お試しあれ
アクセスも悪くないし ハードなコースではないし
アフターもいろいろ寄れるところが多いし
ふと思い立って日帰りで楽しむには良いコースですね